jackjohnson

ジャックジョンソンは久しぶりだなあ、と思った。
毎年、夏前辺りにアルバムとか出てたのに最近めっきり見なくなってたのでちょっと忘れかけていました。
shu cafe ではオープン当初に知り合いの方から、ジャックジョンソンの「ON AND ON」というアルバムを教えてもらってからすっかりお気に入りのアーティストになっていたので、久しぶりのオリジナルアルバムということで期待してしまいました。
サーフミュージックの元祖的なジャックジョンソン。良い意味でワンパターンな感じ。スローな平和的な和み系とでもいいましょうか、害がない感じ。
よくそれを続けて来られたのにまずは拍手です。
しかし、最初はよかったんですが「Sleep Through the Static」あたりから、ピースフルな感じはするのだけど、いかんせん聴いていると眠くなってくるような、ダレばかりが目につくようなってしまった。
この流れで今作の「From Here to Now to You」はどうでしょうかと、不安と期待を持ちながら聴いてみました。
いや、ジャックジョンソンはやっぱりジャックジョンソンでした。最近の眠い感じから完全に脱したような、ピースフルでありながら明るく、テンポもよかった。
でも変わらないんですねジャックジョンソンは良くも悪くもこういう路線を期待させるアーティーストなんでしょう。できればこの路線をずっと頭を捻りながら続けて行ってほしいと思います。

From Here to Now to You [12 inch Analog]

From Here to Now to You [12 inch Analog]

Sleep Through the Static (Dig)

Sleep Through the Static (Dig)

On & On (Dig)

On & On (Dig)

うりずん

うりずん」とは沖縄地方の言葉で、体を動かしたくて、むずむずとする季節のことを言う。
−らしい。本の後書きより。

そんなタイトルの作家・吉田修一と、写真家・佐内正史がコラボをした短編小説集。
吉田修一は昔から好きな作家でほぼ全ての作品を読んでいるというぐらい好きな作家さんです。
佐内正史はなんとなくいろんな雑誌やCMなどに取り上げられていて、作風は日常を切り取るそれも日常的な画で。
そんな写真家だと僕は思う。

佐内正史の写真から吉田修一が物語を作り出していく作業にとても興味を持ちました。
随分と昔に読んだ記憶はあるのですが、ふと立ち寄った本屋に古本として文庫本版が売られていたのでつい手に取り買ってしまいました。
だから読むのは二度目ということになります。一つ一つの物語が極端に短くて、一応スポーツをテーマに写真と物語を作っているらしいのですが、あまり関係ないような気もする写真と物語です。
しかし、どれもが短いんだけど、ほんの一場面を切り取っているだけなのだが、ぐっとくるんです。
またこうして読み返してみて、この作家さんの感性というか感覚にすごく驚かされます。
佐内さんの写真はあまりにもありきたりな、何気ないものばかりなのに、そこからこうして物語を作ってしまうのですからすごいとそか言いようがありません。
毎月送られてくる写真を一カ月も眺めて、作品を作っていったと書いてありました。
吉田修一の良いところを気軽に味わえる一冊だと思います。
佐内正史の写真もこれだけ見ることができるのもお値打ちかと。

うりずん (光文社文庫)

うりずん (光文社文庫)

桐島、部活やめるってよ

これもまた久しぶりに余韻が残る映画でした。


原作者 朝井リョウ と言う人。
早稲田大学在学中の2009年に第22回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作。
多分、この時に話題になってちょっと興味を持った。本屋で手にとってみてパラパラと読んでみて、文章があまりにも好みでなくて読むことはなかった。
それが映画になっていて公開されている時は知らずに、レンタルに出て何かのきっかけで予告を目にして、ようやくその存在を知る。予告を観て観たくなった映画です。
ついついいつも、予告だけを観て満足してしまう自分なのですが、今回はなんとかレンタル屋に足を運んで観ることが出来ました。
どこにでもある普遍的なものがこの映画にはあるような気がする。
どこかで重なる部分が、誰にでも感じることができる映画。
できる奴、できない奴、モテル奴、モテナイ奴、部活を頑張る奴、何もしていない奴、クラスでのそれぞれの立ち位置。どうして、こうもどこにでもそういう社会が成り立ってしまうのか今更ながら不思議だ。
誰でも考えるとこういう奴、クラスには一人いる、いや職場にだって、近所にだっている。キャラが一人一人違うのだけれど、よく思い出すと誰かと重なる。
この映画に出てくる人物たちは、どこにでもいる奴なんだろう。でも、どこにでもいる奴が主人公になってしまう。できない奴でも、モテナイ奴でも。もちろんできる奴でも主人公になる。
結局は捉え方なんだろうなと思う。この映画もいろんな人物の時間軸で描いているのだけど、そうすることによって「できる奴」が「できない奴」になったり「できない奴」が実は他から見れば「できる奴」だったりする。
何を持って人は「できる」「できない」を感じるのかなと、自分だったらどうだろうかと。
どんな人であっても、どんな立場であっても、その立場でいろんなやり方はあるだろうけど、かっこよくも悪くもあがいている人が素敵だなと思った。
結構、ここにでてくる人物はあがいているように見える。だから好きなんだろな。
映像も邦画っぽくて好きです。観てから調べたら、去年の日本のアカデミー賞の作品賞を受賞してるんですね。出ている役者さんも全てよっかたのですが、その方も新人賞とか受賞しているみたいです。
こういう映画を観て懐かしいと思うのは年齢を重ねたからなんでしょうかね。いやはや。

この映画の主題歌もインパクトがあって好きです。
神木隆之介が出ていて、映画ともシンクロしていて面白いです。
高橋 優 「陽はまた昇る」

http://www.kirishima-movie.com/index.html

うーん

最近の漫画って結構ストレートにえぐいですね。
前にここに書いた「進撃の巨人」もそうなんだけど、こんなえぐいのが今では普通なのかなとちょっと思ってしまう。
話題に上っているような作品を選んで最近は読んでいるのですがそういうエグイ感じのものが多いです。
かと言ってエグイだけかというと面白かったりする。

ドリフターズ

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

これなんかとっつきにくいかなあ、って思ってたけど読み始めるとハマる。
ちょっとした超大作アクション映画的な匂いがします。
時代がバラバラな歴史的人物が異界に集まって戦争ごっこを始める。設定は斬新。そこにロールプレイング的なゲーム感覚が入っている。3巻まででています。一気に読めます。

ヘルシング

HELLSING 1 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 1 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ」を読んで興味を持ち、同じ作者の前作にも手を出してみました。
吸血鬼が主人公。もう映画チック炸裂で、どこかで見たような場面とかも出てきます。
そしてかなりエグイ。でもなんでしょうか、この無茶苦茶な勢いがすごいんです。この作者の特徴なんでしょうか吹っ切れている感じがすごい。

「アイアムヒーロー」

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

そして最後に「アイアムヒーロー」
ずっと前から話題になってのは知ってたのですが、あんまり内容もしらなくてずっと手を出してなかったのですが、
今回5巻まで一気に読んでしまいました。
1巻の最初は退屈な展開、暗いというかどう何を持って行きたいのかが分からない不思議な漫画だと思ってたら、最後のほうからすごい展開になっていき2巻へと続いていく。
初めに延々と普通の日常を、劣等感を抱いた感じの主人公の日常をこれでもかというぐらいに丁寧に描くことによって、次に始まる非日常の世界をより際立たせている。
実際は映画のようには普通いかない。
そんなことを言っているようにも見える、非日常の中に放り込まれた普通な主人公たち。
非日常の中でも、まだ普通の日常を続けようとするところが可笑しい。
お金の価値なんてもうなくなってしまっていて、払う相手もいない状況でも、ちゃんとお金を払う主人公。どう見てもヤバイだろうという人を優しく病院に連れていこうとする人たち。
でも、もしかするとこういうのがリアルなのかもしれないなと読んでて思ったりもしました。そんな非日常をすぐにすんなりと受け入れることができない人たちがやっぱり普通なのかもしれないと。
映画みたいに、かっこよく立ち向かったり、良いことを言ってみたりしないところが非現実的な世界でのリアルなんだと。
その辺の面白さがこのマンガにはあると思います。非日常だけど、普通の人の日常を描いている。先を読みたくなるマンガです。
でも強烈にエグイですね。ダメな人はダメだと思います。
ぜひ怖いもの見たさな人にはお勧めの漫画です。

こういうのばっかり読んでしまうと、シンプル爽やかな漫画が恋しくなります。

plugged

ようやく聴くことができました。
飽きもせずまた「大橋トリオ」でございます。
発売前は、大橋トリオがロック!みたいな感じの触れ込みだったような気がするのですが、なんのことはないやっぱり大橋トリオなんですね。
アルバムの最初の曲が「マチルダ」という曲なんですが、これが渋い感じのロック調な曲とPVだったので騙されたのか、良い意味で裏切られた感があってよかったです。

映像がかっこよい。
でも後がやっぱり大橋トリオ的な世界になってるんですね。
この人の強みって、ずっと同じ空気感をもった世界観で曲を作ってるんだけど、聴いていて飽きないというか新しさをちゃんと感じることができることなんじゃないかと思うんですね。
良い意味で邪魔にならない音楽。
そんなレビューを他のサイトで見たのですが、その通りだなあって思います。邪魔にならない程度なんだけど、ふと気付くと心地よい空気感を残していく。その辺が絶妙なんです。
最初と比べればやっぱり、音とかメロディーとか曲の奥行がすごく感じられるようになったと思います。
これは個人的な感覚でしかないのだけど、こういう奥行や空気感をもった音楽であったり、また映画や本、人、お店なんでもいいんですが好きですね。
で、このアルバムでお勧めなものは
・Seven Days
・サクラ   
ですかね。個人的に好きです。

サクラのPVです。
今日は店でも何度かかけてしまいました。

plugged  (ALBUM+DVD)

plugged (ALBUM+DVD)

Tahiti80

店を始めるまではあまり知らなかった洋楽。
右も左も分からない洋楽の世界を手探りで進んでいた時に「タワーレコード」出会ったのが「tahiti80」でした。
ポップロックというかポップでキャッチーなメロディーにセンスを感じました。
tahiti80 って意味がよく分からないバンドだなあって印象でしたが、それ以来ファーストアルバムから遡り、現在まで一応、全てアルバムなどは聞いているバンドになりました。
ちょっと調べてみるとフランス発らしいのですが普通に英語で歌ってるし、フランスっぽい感じもしない。
やっぱり一番いいなと思うアルバムはデビューアルバムになるんでしょうか「Puzzle」ですね。
tahiti80 の音楽の原点みたいなものだと思います。そこから少しずつテイストが変わっていって、「Fosbury」あたりでかなり違う方向へ行ってしまったような気がしたのですが、最近のアルバム「Past the Present & the Possible」でまた原点回帰してきたように思います。
ポップ職人というに相応しいバンドだと個人的に思っております。軽やかな、キャッチーなポップメロディーがお好きな方にお勧めです。
tagiti80を聴くとオープン時が思い出されます。

この曲は「Puzzle」に収録されている代表的な曲。声もセクシーですぞ。

パズル

パズル

フォスベリー

フォスベリー

Brett Dennen

よい意味でのギャップがナイスなアーティストでした。
なんとなくジャケットからはポップな感じが見受けられたのですが、実際はまあ、一応ポップなんですがその声が以外な感じ。
もっと爽やかな感じをイメージしていたのですが、そんな感じでもなく、かと言ってしゃがれた渋い声なのかと言えばそうでもない。不思議な感じな声とでも言えばいいでしょうか。
ジャケの顔写真からは象像できない、こんな声だすのかーって思ってしまう声です。メロディーもシンプルっぽいものを想像してたけど以外に凝っている作りです。
でもその不思議な声とポップな凝ったメロディーがよい感じで店に馴染みます。お昼の天気がよい日なんかに合いそうな曲だと思います。
Brett Dennenで好きなアルバムが下の2枚です。
顔ジャケットのが一番好きです。ドライブなんかにもよいと思いますよ。

Loverboy

Loverboy

Brett Dennen

Brett Dennen